
アンナチュラル 第8話 帰る場所は…

ⒸTBS
もう、ぼろ泣きでした。今日も。
公式さんが「ハンカチ必須です」と書いてあったので、心してみてたけど、予想以上に号泣。
つくづく これが1年以上前に書かれてた作品なのか?と思うほど、現実と微妙に重なりあってて、さらにセリフに重さがでていて胸が苦しくなってしまいました。
今回は 六郎が大活躍。そして神倉所長のUDIラボへの思いが随所にちりばめられていました。
父と息子の軋轢や表題の「遥かなる我が家」の意味。
もういろいろなことが 絶妙に折り重なっていて、切なくて悲しかったけど、でもほっとする感じもあって、なんかもう このドラマ大好きっ!!って言いたくなる感じです。
特に今回は 松重さんのセリフが泣けて泣けて仕方なかった。。
ということで、ここからおさらい入ります♪(ネタバレしていきます)
お付き合いしていただければ うれしいです。
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あらすじ
ゴミ屋敷に暮らすヤシキさんの家に出かけた 神倉所長と六郎。
UDIラボの最初のご遺体がヤシキさんの奥さん美代子さんで、身元が分かったにもかかわらずヤシキさんは奥さんの遺骨の受け取りを拒否していた。奥さんの死を認めたくないという気持ちと、最後喧嘩別れだったのが心残りだからだろうと所長。所長はなんとか引き取ってもらうためにこうして何度も足を運んでいた。
すると 消防のサイレンが鳴り響く。
近所の雑居ビルで火災があったのだ。
死者10人。その焼死体が次々とUDIラボに運びこまれる。
身元を判明させるために助っ人も頼みつつ(もちろん助っ人はあの人です)ミコトたちは一人一人解剖して、身元がわかる手がかりをみつけていた。
すると9番の人物の頭部にやけどをする前の打撲痕があった。そして腰にはロープで縛られたような皮下出血もあった。
もしや 殺人事件?
1人だけ生き残った人物は大学病院へと運び込まれ話ができる状態ではなかった。
そこでその病院から生き残った11人目の人物の状態を説明に来たのがなんと六郎の父であった。
六郎の父は一通り状況を説明し、帰るときにミコトに「六郎を解雇してほしい」と言う。
「ちゃんとした医者になれ」と解剖医を医師として認めていないような発言に対し六郎は「解剖医も医者だ」となんとか言い返した。
六郎は自分で「父は医者にならなければ俺の子じゃないという。俺は父の子どもでいるために医者になるんだろうか?」とずっと悩んでいるとミコトに打ち明ける。
「ならば、私たちは私たちの仕事で見返してやろう」
と六郎を励ますと、六郎は俄然やる気をだした。
DNA検査などで雑居ビルのお店のオーナーたちの身元は判明したものの、お客としてきていた数名の身元の判定がなかなか進まない。
こういう時は「歯」が唯一の手がかりとなるが、歯のデータ管理はまだまったくされておらず、歯科医へ一件ずつあたるしか方法がなかった。
神倉所長は「UDIラボが当初の予定通り国の機関として全国展開していたら、全国の歯のデータも作る筈だった…」と悔しそうに言う。
それはあの大震災の時に 厚生労働省の職員として身元不明者と家族を引き合わせるのに本当に苦労した経験からでた言葉だった。
誰よりも 「ちゃんと家族のもとに帰してあげたい」そういう強い思いでこのUDIラボを存続させようとしていたのが神倉所長だったのだ。
その言葉を聞いた六郎は、身元の判明にさらに尽力を尽くす。
そして、ようやくほとんどの人の身元が判明し、残すところは 殺された疑いのある9番だけとなった。
9番には内視鏡の跡らしき傷あとがあって、それをもとにいろいろな病院へあたっていたが、ミコトがあることに気付く。
もしかして…と思い中堂に確認してもらったところ、銃創(拳銃で撃たれた傷跡)だった。
そこからようやく身元が判明。前科のある町田という男性で、家族にも連絡がついた。
ご両親に説明をしていると、「このバカ息子がっ!!」と怒りを抑えられない父親。
その父を見ていて、まるで自分に言われているかのような顔をして聴いている六郎だった。
しかし、まだはっきりと殺人と断定されたわけではなかったので、引き続きどうして亡くなったのか改めて調べると、意外な事実が判明してきた。
1人だけ助かった男性は雑居ビルのスナックに来ていた客の1人。その男性の背中にもロープで縛ったような跡があることを六郎が病院で担当医から聞き、ミコト達に伝える。
いろいろ調べていくと、消防士が動けない人を救助するときにロープで縛って助け出す縛り方と同じだとわかった。
つまり町田は男性を助けていたのだ。
そして、雑居ビルの中にいた他の人たちを全員助けようとしていたと推測された。
頭部の打撲はどこかに打ち付けたのではないか?と消防から現場の写真を借りて検証すると…傷口にぴたりと当てはまる箇所があった。
ミコトたちが考えたように、町田さんは火災の衝撃で頭を強くうったにも関わらず、他の人を助けようとしていたのだ。
町田さんが雑居ビルの人たちのことを「家族」のように思っていたことを知る人物も現れ、裏付けも取れた。
町田さんのご両親へこの事実を報告すると、あんなに息子を罵倒していた父親が
「私は消防士でした。私があの子にロープの結び方を教えたんです。憶えていたんですね…」と肩を落としていた。
全て解決し、ほっとするミコト達。
六郎は「生きている時しか話せないんだよ」というミコトの言葉を胸に、父へ自分の今の気持ちを伝えに行く。
すると「わかったお前の好きなようにしろ。ただし、うちの敷居は二度とまたぐな」
と突き放されてしまう。UDIラボできちんと自分を見つめなおそうと、掛け持ちしていた雑誌のバイトもやめた六郎がUDIラボに帰ってくると、みんなが「おかえり~」と出迎えてくれた。
父から突き放され、もう帰る場所がないと思っていた六郎にとって、「帰る場所」がまだあったことにうれし泣きする六郎だった…
なんていうか…もう 涙腺だだもれでした。
実は 六郎が消防署の現場の写真がほしいとヤシキさんの家で将棋をうっている所長に言いにいったとき、屋敷さんから聞いた所長の話のシーンがほんとにグッとくる場面だったんですよ。
「たまたま命を落とすんです」って所長の一言が心に響いた。 明日はどうなるかもわからないし何故命を落とすのかもわからなく、ひたすらたまたま生きてる事が尊い。 そして起こる真実は一つ。 #アンナチュラル で通して描かれてるテーマが沁みる、ずしりと沁みるよ。 pic.twitter.com/7gvsz5Nmig
— なお☆ (@nao3_kubota) March 2, 2018
その時のセリフがこれ。
「死ぬのに良い人も悪い人もない、たまたま命を落とすんです。 そして、私たちは、たまたま生きている。たまたま生きている私たちは、死を忌まわしいものにしてはいけないんです」
どうしても 大杉漣さんのことを思い出してしまう…撮影は事前にとってあったというものの、なんていうかタイムリーすぎて苦しくなるほどだった。
このシーンから 町田さんの本当の姿がわかって、それを聞いた両親の気持ちとか、六郎の気持ちとか、もうほんとにとめどなく次から次へと「これでもかっ!」ってくらい押し寄せてくる感じ。
おそるべし野木さんの脚本っ!!
そして、いよいよ来週 「赤い金魚」の遺体が見つかって、8年前の事件への真相へと近づきます。
どうなるんだー!!
気になってしかたないぞー!!
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