八日目の蝉 ラストのあの言葉に涙腺崩壊。小池栄子にも感動しました。

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八日目の蟬 金曜ロードショーでやっと見ました。

出典:ozmall

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2012年の日本アカデミー賞を総なめした 角田光代原作の「八日目の蟬」

いつか見よう と思っていたんですが、なかなか機会がなく、昨日金曜ロードショーで放送ということで、「これは!」と思いやっと見れました。

ラスト10分で必ず誰もが涙する。

それは…ほんとでした。

あらすじとともに、作品を振り返ってみます。

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ストーリー

野々宮希和子(永作博美)は不倫相手:秋山丈博(田中哲司)の子を妊娠する。出産したかったものの、秋山の「今は無理だよ。もうちょっとまって」という言葉を信じ 堕胎する。

しかし、同じころに秋山の妻・恵津子(森口瑤子)も妊娠し、妻は女の子を出産していた。

不倫がバレ、妻には怒号をあびせられ、中絶時の影響で子供の産めない体になった希和子は「一目でいいから、赤ちゃんを見てみたい」という衝動に駆られ、一瞬のすきをつき秋山家に侵入。生まれたばかりの 恵理奈(井上真央)を誘拐し、自分の子・薫として育てることに。

誘拐事件は大々的に報じられ、希和子は人目を避けながら逃亡生活へ。

エンジェルホームという 行き場のない女性たちが集う施設へ入り、そこで社会とかかわりを持たずに3年ほど過ごすが、警察の捜査が入りそうになることをしり、あわてて逃げだす。

ホームで仲良くなった沢田 久美(市川実和子)が久美の実家がある小豆島に行くことを進める。

久美の実家の素麺屋で働かせてもらい、薫とともに平和で優しい時間を過ごしていた。

しかし、たまたまとられた写真が 全国紙へ掲載されてしまい、身元がばれることを恐れて島を出ることに。

嫌がる薫をなだめながら、せめてもの思い出として、島で家族写真をとる。

その後 フェリー乗り場に行くと…すでに警察の手が伸びていた。

すべてを察した希和子は薫に「一人であそこまで歩いていきなさい」と促す。

心配そうに 振り返りながら歩いていく薫。

薫が警察に保護されると同時に逮捕される希和子であった。

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映画では、希和子の裁判の映像から始まります。

大学生になった恵理奈は 実の両親に心を開くことができず、実家をでて一人暮らしをしていました。

誘拐事件の報道のせいで、親ともなじめず、人々の好奇の目にもさらされ、人とかかわりを持たないように生活していた恵理奈ですが、妻子持ちの岸田との関係に 一時の幸せを感じていました。が、岸田の子を妊娠してしまい、どうしていいのかわからなくなる恵理奈。

そんな恵理奈の前に フリーライターの安藤千草(小池栄子)が現れ、「誘拐事件の真相を本にしたい」 と言ってきます。実は千草は エンジェルホームで恵理奈と姉妹同様に生活していて、特殊な環境で育ったせいで、人とのかかわりを持てなくなっていたのでした。

(恵理奈と一緒になら やり直せる) そんな希望をもって、恵理奈の事件を本にしようとあらわれたのです。

事件のことは 雑誌などである程度わかっていたものの、自分を不幸に陥れた希和子の足跡を千草とたどるにつれ、少しずつ消していた希和子との思い出がよみがえってくる恵理奈。

憎むべき誘拐犯が、実は大好きだったお母さん。それは 受け入れてはいけないことで、でも あの優しい時間をすごした小豆島での生活にずっと憧れ続けていた自分。

そのことをやっと思い出した恵理奈は、「今度こそお腹の中の子と一緒に幸せになる」と決意するのでありました…

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母性とは?と考えさせられる作品

この映画をみて、「母性ってなんだろう?」と思わされました。

育ての母 希和子は本当に愛情をもって 恵理奈(薫)を育てており、それは薫にも通じていました。

それが一番あらわされていたのが、希和子が逮捕されたとき、泣きじゃくる薫を抱く刑事にむかっていった一言。

「その子まだ、ご飯たべてないんです。よろしくおねがいします」

この場面、今思い出しても泣けてきます。これは 母親だからこそ出る一言だなぁ と思いました。

どんな状況だろうと、子供がおなかすいてないかな?大丈夫かな?と思ってしまうのが母親なんですよね。

まぁこの場面でこんなにも 母親の愛を強く知らしめる言葉をつかったな! と思ったくらいです。

そして、実の母は ようやく会えた娘で、ほんとは優しくしてあげたいのに、うまくその思いを伝えられない。

母親なのに、子供を受け入れることができない… そんな葛藤をもったまま生活してしまう。

血のつながった親子といえども、すべてが分かり合えるわけではない。

 

でも そんな中で育った恵理奈が 過去を見つめなおすことで、本当の自分やこれからの生き方を見つけられたのが救いでした。

 

タイトル「八日目の蟬」が意味することとは?

八日目の蟬 これは劇中で 恵理奈と千草が話す内容からきてるんですね。

「蝉は生まれてから7日間しかいきれない。でも8日目まで生きのこった蝉がいたら、その子はかわいそうだよね。仲間はみんな死んでるだもん。」

と最初は話していました。これは 孤独がいかにさみしいものか というのを表現していると思ってたんですよ。

恵理奈も千草もその特殊な環境でそだったせいで、家族とも周りともなじめず、いつも一人だったから。

だけど、物語の後篇で 未来を見つけた恵理奈にむかって千草が言います。

「前に 『八日目の蟬はかわいそう』って話したけど、実は違うかもしれない。だって他のみんなは八日目の景色を見れずに死んじゃうけど、八日目の蟬が見る景色は、すごくきれいで素敵なものかもしれないでしょ?

そう、そこには「希望」の二文字があらわされていました。

 

あぁ、だから タイトルが 「八日目の蟬」 なんだ と納得。

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主演の井上真央、永作博美の演技もすごくよかったんですが、それ以上に 千草役の小池栄子がすごかったですね。

小池栄子って普段はすごく姿勢もよく、自信あふれる感じがするんですが、映画の中では、猫背でおどおどしていて、(あぁこの子は世の中うまく立ち回れそうにないな)という雰囲気。

話が進むにつれ、千草が育った経緯を知ると、「なるほど、そういうことだったのね」と納得いく佇まい。それを自然とかもしだしていたんですよね。

こんなに 上手だったっけ? と思ってしまうくらいでした。

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八日目の蟬は2010年にNHKドラマ10第1回作品として 壇れい主演でドラマ化もされました。(公式HPはこちら

八日目の蝉 DVD-BOX

原作・映画・ドラマと少しずつ内容が違うみたいなので、全部みて比べてみても面白そうです。

八日目の蝉 (中公文庫)

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